ロープクライミングによる剪定/伐採で 樹木ひとつひとつと向き合う
お客様との出会いは、樹々との出会いでもあります。人々に個性があるように樹々にも個性があり、現場の環境も様々です。
例えば民家裏山の傾斜木、家屋や電線によりどの方向にも倒せない狭小地の高木、クレーン等の重機が入れない墓地や神社仏閣での大木。
在来の作業法では困難でハイリスク、更には高コストな現場においても、経験豊富なツリーワーカーがロープクライミングによる高所での特殊伐採や剪定技術を駆使し安全確実な施工を可能にします。どのような現場においても、長い年月を生きてきた樹木への畏敬の念を持ち、常に樹木との対話を心掛けながらより良い仕上がりを提案します。
クレーン車等重機が入れない場所や樹木を地上で伐り倒すことのできない場合は、クライマーがロープを使い樹に登って伐採を行います。
その際、近くに障害物(塀や電線、民家など)があり枝や幹を直接下に落とせない状況では、伐った枝を一度空中で吊り、ロープと器材でコントロールしながら安全な位置に降ろします。
多くの場合作業は複数人で行っています。地上でクライマーをサポートする"グラウンダー"とロープを通じて息を合わせることで安全性が高められ、より着実に作業が進められます。
当社で使用するロープ、器材はすべて国内外の安全基準を満たしております。また技術面においても必要十分な研修を受講しており、数々の現場で得た知識や経験を活かして安全第一で作業にあたります。
クレーン車が作業可能な位置に配置出来る場合、たとえば、大木を複数本伐採し発生材を搬出するケースなどはコストを圧縮できます。
また作業位置から離れていても、発生材搬出の中継役として活用できるケースもあります。
ロープクライミングとクレーン車を組み合わせることで安全に高効率な作業が可能になります。
もちろんクレーン車は別途料金が発生しますので、樹が比較的小さい場合や障害物等が少ない環境ではむしろロープクライミングでの施工を提案しお客様のご負担を少なくする努力をいたします。
こちらでご案内する剪定の目的とは、大きく高さのある樹を、その時だけではなくその先の成長を考え安全で健康に、更には美しく育つように施工することです。当社はできる限り自然樹形を保った剪定をお勧めしていす。
大きくなりすぎた樹を1/3の大きさにして欲しいというご要望が多いのも事実です。
しかしながら、急激に太い枝や幹をぶつ切りにしてしまうと根と枝との生長バランスが崩れ、樹の生長や見た目にも悪い徒長枝がたくさん伸び樹が暴れてしまいます。
また、ぶつ切りした大きな切り口からは腐朽菌の腐食による劣化が発生し、やがては枝や幹が枯れ大枝の落下や幹の折損、倒伏の可能性も考えられます。
気候変動や台風などの極端な気象害を身近に感じることが多くなった昨今、適切な剪定をお勧めする理由はそこにもあるのです。
剪定は定期的に行うのが基本です。
数年に一度の剪定では太い枝を沢山切る作業が増え、コスト的にも樹を傷めるリスクも高まります。できる限り短いスパンで剪定を行えば樹の生長はおとなしくなっていきます。
当社ではいわゆる極端なぶつ切り剪定をお考えのお客様には伐採を提案させていただいております。
山林での素材生産の経験を活かしスギ、ヒノキ等人工林の間伐はもちろん、山林事業や法面工事に伴い発生する樹木の集材、造材を行う林業機械のオペレーター業務も承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。